「デザインツール、結局どれを使えばいいの?」この質問、友人やクライアントから数えきれないほど受けてきました。
特に多いのがCanvaとFigmaの二択で迷っているケース。どちらも優秀なツールですが、用途によって向き不向きが明確にあります。私自身、両方を2年以上使い続けてきた立場から、2026年4月時点での率直な比較をお届けします。
料金プランの違い
まず気になるのはお金の話ですよね。
Canvaは無料プランでもかなりの機能が使えます。有料のCanva Proは月額1,500円(年払いで月1,000円)。テンプレート数が爆発的に増え、背景除去やブランドキットなどの機能が解放されます。チームで使うならCanva for Teamsが1人あたり月額1,800円。5人以上のチームにはお得な設計になっています。
Figmaも無料プランがあり、個人利用なら十分。チームで使う場合はProfessionalプランが1人あたり月額15ドル(約2,300円)。ただしデザインファイル数の制限が緩いので、大きなプロジェクトでは有利に働きます。Organizationプランになると月額45ドル/人とかなり高額ですが、大企業向けの管理機能が付くのでターゲットが違いますね。
使いやすさ:圧倒的にCanvaが上
デザイン未経験の方がすぐに使えるのはCanvaです。断言できます。
テンプレートを選んで、テキストと画像を差し替えるだけ。SNS投稿やプレゼン資料なら、15分で見栄えのいいものが完成します。私の妻はデザインの知識ゼロですが、Canvaで子供の学校行事のチラシを作って周囲に褒められていました。操作画面が日本語で分かりやすく、直感的にドラッグ&ドロップで編集できるのが強みです。テンプレートの日本語対応も増えていて、年賀状やチラシなど日本特有のデザインもカバーしています。
一方Figmaは、初心者にはハードルが高い。フレーム、コンポーネント、オートレイアウトといった概念を理解するのに、私は2週間くらいかかりました。YouTube動画を10本以上見て、やっと基本操作が身についた記憶があります。正直、最初の1週間は「Canvaでいいじゃん」と何度も思いました。ただ、その分できることの幅は格段に広いんです。
デザインの自由度:Figmaが圧勝
Canvaは「テンプレートの範囲内で自由にカスタマイズする」ツール。良くも悪くもガイドレールがあります。完全オリジナルのUIデザインやWebサイトのモックアップを作るには正直不向きです。テンプレートから外れたことをやろうとすると、途端に限界が見えてきます。
Figmaは白紙キャンバスから何でも作れます。ピクセル単位の調整、複雑なインタラクションのプロトタイプ、デザインシステムの構築まで対応。プロのデザイナーがFigmaを選ぶ理由はまさにここにあります。コンポーネントを一度作ればプロジェクト全体で再利用できるので、大規模なデザインワークでは作業効率が段違いです。ボタン1つのデザインを変更したら、全ページに反映される仕組みは一度体験すると戻れません。
用途別のおすすめ
実際にどちらを選ぶかは、「何を作りたいか」で決まります。
Canvaがおすすめな人:
– SNS投稿画像を週に何枚も量産したい方
– プレゼン資料をサクッと作りたいビジネスパーソン
– 名刺やチラシなどの印刷物を自分でデザインしたい方
– デザインの知識がなくても今すぐ成果物が必要な方
Figmaがおすすめな人:
– WebサイトやアプリのUIをデザインしたい方
– デザイナーやエンジニアとチームで共同編集したい方
– デザインシステムを構築して一貫性を保ちたい方
– 将来的にデザインスキルをしっかり身につけたい方
私の場合、副業のブログ運営ではCanvaを使い、本業のWeb制作ではFigmaを使っています。切り替えに慣れるまで1ヶ月ほどかかりましたが、今ではそれぞれの強みを活かせるようになりました。
2026年のアップデートで変わったこと
Canvaは2026年に入ってAI機能をさらに強化しました。「Magic Design」で文章を入力するだけでデザイン案が複数生成される機能は、使ってみると本当にすごい。ブログのアイキャッチ画像を毎回ゼロから考える手間がなくなりました。さらにMagic Eraseで不要な要素を消したり、Magic Expandで画像を拡張したりと、画像編集の幅が一気に広がっています。
Figmaも負けていません。AI搭載のプロトタイプ機能が追加され、デザインから動くプロトタイプを自動生成できるようになっています。開発者との連携もスムーズで、CSSコードの自動出力精度が格段に上がった印象。Dev Modeの進化は目覚ましく、デザイナーとエンジニアの「ここ、何ピクセルですか?」というやり取りが本当に減りました。
両方使うのもアリ
実は私、両方を使い分けています。日常的なSNS投稿やブログのアイキャッチはCanva、クライアントワークのWebデザインはFigma。この使い分けに落ち着くまで半年ほど試行錯誤しましたが、今は自分にとっての最適解だと確信しています。
Canva Proが月1,000円、FigmaのStarterプランは無料なので、両方合わせても月1,000円。コーヒー2杯分でデザイン環境が整うなら安いものです。もちろん、どちらか一方だけで十分という方も多いでしょう。大事なのは「自分の作りたいものに合ったツールを選ぶ」ということ。ツールに振り回されるのではなく、目的に合わせて道具を選ぶ意識を持ちたいところです。
私の結論
迷っているならまずCanvaから始めてください。無料で今日から使えます。デザインが楽しくなってきて「もっと自由に作りたい」と思ったら、その時にFigmaに挑戦すればいい。順番が大事なんです。いきなりFigmaに飛び込んで挫折した人を何人も見てきたので、この順序は強くおすすめします。
どちらのツールも進化し続けているので、この記事の情報も半年後には変わっているかもしれません。でも「Canvaは手軽、Figmaは本格的」という基本構図は、しばらく変わらないだろうと思います。
余談ですが、最近はCanvaでデザインの基礎を覚えた人がFigmaに移行するケースが増えているそうです。デザインツールのキャリアパスとしても、Canva→Figmaの流れは理にかなっていますよね。逆にFigmaからCanvaに移行する人はあまり聞きません。それだけCanvaの「気軽さ」とFigmaの「本格さ」は別物だということでしょう。自分がどちらの段階にいるのか、見極めることが最初のステップです。





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