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「Notionって結局、何に使えばいいの?」
私のまわりでも、この手の相談はかなり多い。インストールしてみたものの、自由度が高すぎて何から手をつけていいか分からず、結局Evernoteに戻った——という話を何度も聞いてきた。
正直に言うと、私自身も最初は同じだった。2022年の夏ごろにNotionを触り始めて、3日で挫折。そのまま半年ほど放置して、ようやく再挑戦したときに「あ、こういうことか」と腹落ちした経験がある。
この記事では、そんな”Notion挫折あるある”を踏まえながら、初心者が最初の1週間でやるべきことに絞って解説していく。あれもこれもと欲張らず、まずは3つの使い方だけ覚えれば十分だ。
そもそもNotionとは何か? ── 「全部入り」の意味を正しく理解する
Notionは一言でいうと「メモ帳・タスク管理・表計算・Wiki」が全部くっついたツールだ。公式は”オールインワンワークスペース”と呼んでいるが、もう少し具体的に言うとこうなる。
普段の仕事で、こういうツールの使い分けをしていないだろうか。
- ちょっとしたメモ → iPhoneの純正メモ帳やGoogle Keep
- やることリスト → TodoistやTickTick
- 情報ストック → Evernote
- データ整理 → ExcelやGoogleスプレッドシート
- チームの情報共有 → Slackのピン留めやGoogleドキュメント
これ、全部Notionに集約できる。1つのツールに集約するメリットは「あの情報どこに書いたっけ」がなくなること。実際に私が移行したとき、週あたり30分くらいは”情報探し”の時間が減った感覚がある。
ただし、Excelのマクロのような高度な計算や、Photoshop的な画像編集はできない。あくまで「情報の置き場所とタスク管理を一箇所にまとめる」のが得意なツールだと思ってほしい。
無料プランでどこまでできるのか
「有料じゃないと使い物にならないんでしょ?」と聞かれることがあるが、個人利用なら無料プランでまったく問題ない。
| 機能 | 無料プラン | プラスプラン(月額$10) |
|---|---|---|
| ページ数 | 無制限 | 無制限 |
| ブロック数 | 無制限 | 無制限 |
| ファイルアップロード | 5MB/ファイルまで | 無制限 |
| ゲスト招待 | 最大10人 | 最大100人 |
| AIアシスタント | 20回/月(以降有料) | 無制限 |
| バージョン履歴 | 7日間 | 30日間 |
私はかれこれ3年ほど無料プランのまま使っているが、正直に言って困ったことがほぼない。唯一、5MBのファイル制限でPDFをアップロードできなかったことが2回あったくらいだ。画像やテキストメインなら5MBで十分足りる。
チームで使う場合は話が変わってくる。メンバーが10人を超える組織や、ファイル共有が頻繁な現場ではプラスプラン(月額約$10)への移行が必要になる。とはいえ、まずは無料で始めて「これは自分に合う」と確信してから課金しても遅くない。
最初に覚えるべき3つの概念
Notionの学習コストが高いと言われる理由は、独自の概念が多いからだ。ただ、最初に覚えるべきものは3つだけ。これさえ押さえれば、あとは使いながら自然に分かってくる。
1. ページ(Page)
Notionのすべての基本単位。メモもタスクリストもデータベースも、全部「ページ」として作られる。
面白いのは、ページの中にページを入れられること。たとえば「仕事」というページの中に「A社プロジェクト」「B社プロジェクト」というページを作り、その中にさらに議事録ページを入れる——というフォルダ的な使い方ができる。
最初のうちは「フォルダ = ページ」と考えてしまって構わない。
2. ブロック(Block)
ページの中身を構成するパーツのこと。テキスト、見出し、チェックボックス、画像、テーブル、コードブロック……これらはすべて「ブロック」だ。
操作はシンプルで、ページ内で / を打つとブロック一覧がポップアップ表示される。そこから選ぶだけ。WordPressのGutenbergエディタを使ったことがあれば、感覚はほぼ同じだと思ってもらっていい。
よく使うブロックはこのあたり。
| ブロック | コマンド | 用途 |
|---|---|---|
| 見出し1 | /h1 |
ページのタイトル的な大見出し |
| チェックリスト | /todo |
タスクの管理 |
| テーブル | /table |
簡易的な表の挿入 |
| コールアウト | /callout |
重要な注意書きの強調 |
| トグル | /toggle |
折りたたみで情報を整理 |
3. データベース(Database)
ここがNotionの真骨頂で、同時にいちばん戸惑うポイントでもある。
データベースとは、簡単に言うと「複数のページをExcelの行みたいに一覧管理できる機能」だ。しかも、その一覧をテーブル表示、カンバン表示、カレンダー表示、ギャラリー表示と自由に切り替えられる。
よくある使い方としては、読書管理のデータベースを作って「タイトル・著者・読了日・評価」みたいなプロパティ(列)を設定し、本を読み終わるたびに1行追加していくスタイル。これを3ヶ月もやると、自分だけの読書ログが完成する。
正直、データベースは最初から完璧に理解する必要はない。「なんか表みたいなやつ」くらいの認識で始めて、触りながら覚えるのがいちばん速い。
最初の1週間で作るべき3つのページ
概念の話だけしても仕方ないので、実際に手を動かそう。以下の3つをとりあえず作ってみてほしい。所要時間はトータルで30分もかからないはずだ。
① タスクリスト ── まずは「今週やること」を書き出す
いきなりデータベースで作ろうとしなくていい。ページを新規作成して、/todo と入力するだけでチェックリストが出てくる。
□ 月曜:A社に見積もり送付
□ 火曜:採用面談の準備
□ 水曜:月次レポート作成
☑ 木曜:チームMTGのアジェンダ作成(完了)
これだけで立派なタスク管理になる。「期限」や「優先度」を付けたくなったら、そのときにデータベース化すればいい。最初から凝ったものを作ろうとして挫折するのが、Notionあるあるの第1位だと私は思っている。
② メモ帳 ── 思いついたことを何でも放り込む場所
「インプットしたけどどこにも書かなかった情報」って、驚くほど多い。会議で聞いた数字、ランチ中に思いついたアイデア、Twitterで見かけた有益なスレッド。これらを全部1つのページに放り込む。
私のやり方はこうだ。「inbox」という名前のページを作って、日付の見出しの下にどんどん追記していく。1週間に1回、たまった内容を整理して別ページに移す。これだけで「あれどこに書いたっけ」問題の8割は解消する。
③ プロジェクト管理 ── カンバンで「見える化」する
ここで初めてデータベースを使う。/board と入力するとカンバンビュー(付箋を横に並べる形式)のデータベースが作れる。
ステータスを「未着手」「進行中」「完了」の3列にして、やることをカードとして追加。カードをドラッグで移動させるだけで進捗管理ができる。Trelloを使ったことがある人なら、まったく同じ感覚で使えるはずだ。
実際に私が仕事で使っている構成は「未着手 → 対応中 → レビュー待ち → 完了 → 保留」の5列。保留列があるとかなり便利で、「今じゃないけどいつかやる」タスクの置き場に困らなくなる。
実務で差がつくNotion活用テクニック5選
基本を押さえたら、次のステップとしてこのあたりを試してみるといい。
1. スラッシュコマンドの暗記は不要 ── よく使う5個だけ覚える
/ コマンドは数十種類あるが、実際に日常で使うのはせいぜい5つ程度。/h1(見出し)、/todo(チェック)、/table(表)、/callout(強調)、/toggle(折りたたみ)。この5つを指が覚えたら、あとは必要になったときに調べれば十分だ。
2. ショートカットキーで操作速度が倍になる
| 操作 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| 太字 | Ctrl+B | Cmd+B |
| リンク挿入 | Ctrl+K | Cmd+K |
| 新しいページ | Ctrl+N | Cmd+N |
| クイック検索 | Ctrl+P | Cmd+P |
| ブロックの移動 | Ctrl+Shift+↑↓ | Cmd+Shift+↑↓ |
特に Ctrl+P(クイック検索)は毎日使う。ページが100個を超えてくると、サイドバーからたどるより検索したほうが圧倒的に速い。私の場合、Notionを開いて最初にやることは大体 Ctrl+P だ。
3. テンプレート機能で「毎回ゼロから作る」をやめる
議事録、週報、日報など、毎回同じ構成で書くものはテンプレート化すると楽になる。Notionの公式テンプレートギャラリーには2,000以上のテンプレートが公開されていて、「タスク管理テンプレート」「習慣トラッカー」「CRMテンプレート」など用途ごとに見つかる。
ただし、他人が作ったテンプレートをそのまま使うと自分のワークフローに合わないことが多い。おすすめは、テンプレートを複製した上で不要なプロパティを削除し、自分用にカスタマイズすること。最初の30分をここに投資すると、その後何十時間も節約できる。
4. Web Clipperで「あとで読む」をNotionに一元化
Chrome拡張機能の「Notion Web Clipper」を入れると、閲覧中のWebページをワンクリックでNotionに保存できる。ブックマークと違って、記事の本文ごと保存されるのがポイントだ。
私は「あとで読む」専用のデータベースを作っていて、Web Clipperで保存するときに自動的にそこに入るようにしている。週末にまとめて読んで、使えそうなネタにはタグを付ける。こうすると「あのとき読んだ記事のあの話」を検索で引っ張り出せるようになる。
5. スマホアプリは「入力専用」と割り切る
Notionにはスマホアプリもあるが、正直に言うとPC版に比べて操作性はかなり落ちる。画面が小さいのでデータベースの操作がしづらいし、読み込みに2〜3秒かかることもある。
だから私はスマホアプリを「入力専用」として使っている。外出先で思いついたことをinboxページにメモする。それだけ。編集や整理はPCでやる。この割り切りをしてからストレスがかなり減った。
Notion vs Evernote vs OneNote ── 結局どれを選ぶべきか
この比較は本当によく聞かれるので、実際に3つとも使ってみた経験をもとに整理しておく。
| 項目 | Notion | Evernote | OneNote |
|---|---|---|---|
| 料金(個人) | 無料〜$10/月 | 無料〜$14.99/月 | 無料(Microsoft 365に含む) |
| データベース機能 | 強力 | なし | なし |
| オフライン利用 | 制限あり(有料で一部対応) | 対応 | 対応 |
| 手書きメモ | 非対応 | 対応 | 非常に強い |
| 検索精度 | 高い | 非常に高い(画像内テキストも) | 普通 |
| カスタマイズ性 | 非常に高い | 低い | 中程度 |
| 学習コスト | やや高い | 低い | 低い |
結論から言うと、こうなる。
- とにかく情報を貯めて検索したい人 → Evernote。検索精度は今でもEvernoteが頭一つ抜けている。
- 手書きメモやペンタブを使いたい人 → OneNote。Surface + OneNoteの組み合わせは代替がない。
- タスク管理・プロジェクト管理まで一元化したい人 → Notion。これができるのはNotionだけ。
よくある勘違いは「NotionがあればEvernoteは不要」という話。確かにNotionは多機能だが、オフライン利用が弱い点と、検索精度ではまだEvernoteに及ばない面がある。自分が何を最優先にするかで選ぶのが正解だ。
よくある失敗パターンと対処法
Notionを始めた人が陥りやすいパターンを3つ紹介しておく。これは自分自身の失敗経験と、周囲の人から聞いた話をもとにしている。
失敗1:最初から完璧な構成を作ろうとする
「ページ構成をちゃんと考えてから始めよう」と思って、いつまでも使い始められない人。これがいちばん多い。Notionはページの移動やリネームが簡単だから、適当に作って後から整理すればいい。最初の構成は絶対に変わる。断言できる。
失敗2:機能を使いすぎて複雑にする
データベースのリレーション、ロールアップ、フォーミュラ……Notionには高度な機能がたくさんあるが、個人利用で全部使う必要はまったくない。機能を足すたびにメンテナンスコストが上がるので、「なくても困らない」ものは付けないのが鉄則だ。
失敗3:すべてをNotionに移行しようとする
今使っているGoogleカレンダー、Slack、メールをすべてNotionに統合しよう——と意気込んで、途中で力尽きるパターン。Notionはあくまでカレンダーアプリやメールの代替ではない。「情報のストック」と「タスク管理」に絞って使うのが現実的だ。
まとめ ── まず今日やることは3つだけ
長々と書いてきたが、Notionを始めるために今日やるべきことは3つだけだ。
- Notionにアカウントを作る(Googleアカウントで30秒)
- タスクリストのページを作る(
/todoで今週やることを5個書く) - inboxページを作る(思いついたことを何でも放り込む場所)
この3つで合計10分もかからない。それだけで「Notionを使っている状態」になれる。
凝った使い方は1ヶ月後でいい。まず使い始めて、自分が何に不便を感じるかを確認する。そこから機能を足していけば、自然と自分に合ったワークスペースが出来上がっていく。
NotionなどのAIツール・生産性ツールをXで毎日紹介しています。
👉 X:@con_aiuser
最終更新: 2026-03-28




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