クラウド会計ソフトの二大巨頭、freeeとマネーフォワード。この2つで迷っている人が非常に多い。
私は両方使った。最初にfreeeを1年、その後マネーフォワードに乗り換えて半年。結果としてfreeeに戻った。
なぜか。マネーフォワードのほうが機能は多いが、freeeのほうがUIがシンプルで「何も考えずに操作できる」からだ。簿記の知識がゼロの私にとって、「わかりやすさ」が最も重要な判断基準だった。
ただし、簿記の知識がある人や、細かいカスタマイズをしたい人にはマネーフォワードのほうが合う。つまり「自分のスキルレベル」で最適解が変わる。
この記事では、両方を使った経験をもとに、7つの軸で比較する。
比較表(7項目)
| 項目 | freee | マネーフォワード | 判定 |
|---|---|---|---|
| 料金(年額) | 12,936円〜 | 11,880円〜 | MF |
| UIのわかりやすさ | ◎(簿記知識不要) | ○(やや簿記的) | freee |
| 銀行・カード連携数 | 3,200+ | 2,400+ | freee |
| スマホアプリ | ◎ | ○ | freee |
| レポート・分析 | ○ | ◎ | MF |
| 確定申告の簡単さ | ◎(質問形式) | ○(帳簿形式) | freee |
| 請求書機能 | ◎ | ◎ | 引分 |
各項目の詳細比較
1. 料金
| プラン | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 最安プラン | 12,936円/年(スターター) | 11,880円/年(パーソナルミニ) |
| 標準プラン | 26,136円/年(スタンダード) | 15,360円/年(パーソナル) |
| 上位プラン | 47,760円/年(プレミアム) | 39,336円/年(パーソナルプラス) |
マネーフォワードのほうがやや安い。ただし差額は年間1,000〜10,000円程度で、機能の違いを考えると価格だけで判断するのはもったいない。
freeeのスタータープランは仕訳数の制限がないので、副業会社員ならこれで十分。マネーフォワードのパーソナルミニプランは月50仕訳の制限がある(超える場合はパーソナルプランが必要)。
2. UIのわかりやすさ(最大の違い)
freee: 簿記を知らなくても使える
freeeの確定申告は「質問に答えるだけ」で完了する。「今年の収入はいくらですか?」「医療費は払いましたか?」——こんな質問にYes/Noで答えていくと、申告書が自動で完成する。
「借方」「貸方」「勘定科目」といった簿記用語が一切出てこない。会計知識ゼロでも直感的に操作できる。
マネーフォワード: 簿記の知識があると使いやすい
マネーフォワードは帳簿(仕訳帳、総勘定元帳)をベースとしたUIだ。簿記の知識がある人にとっては「帳簿がそのまま見える」ので操作しやすいが、知識がない人には「勘定科目って何?」となりやすい。
もちろんマネーフォワードにも「簡単入力」モードはあるが、freeeほどシンプルではない。
判定: 簿記知識がないならfreee。あるならマネーフォワード。
3. 銀行・カード連携
freeeは3,200以上、マネーフォワードは2,400以上の金融機関・サービスと自動連携。
実務上、メジャーな銀行・カードはどちらも対応しているので大きな差はない。ただしマイナーな地方銀行やネット銀行の場合は、事前に対応状況を確認しておこう。
4. スマホアプリ
freeeのスマホアプリはレシート撮影→自動仕訳→申告書作成→e-Tax送信まで、スマホだけで完結する。2026年時点で「PCなしで確定申告が終わる」のはfreeeだけ。
マネーフォワードのアプリも十分使えるが、一部の操作(申告書の最終確認など)はPCが推奨されている。
5. レポート・分析
マネーフォワードのほうがレポート機能が充実。月次推移表、資金繰り表、前年比較グラフなど、経営分析に使えるレポートが豊富。
freeeにもレポート機能はあるが、マネーフォワードほどの詳細さはない。「数字をじっくり分析したい」「経営判断に使いたい」場合はマネーフォワードに軍配が上がる。
副業レベルでは「売上と経費の合計がわかればいい」ので、レポート機能の差は気にならない。法人化を考えている、または年商が増えてきた場合に差が出てくるポイントだ。
6. 確定申告の対応
freeeの確定申告は「質問に答えるだけ」。これが最大の差別化ポイント。初めて確定申告をする人が最も戸惑うのは「何をどこに記入すればいいか」だが、freeeはこの問題を完全に解決している。
マネーフォワードの確定申告も十分使いやすいが、申告書の画面で「各欄に何を入力するか」をある程度理解している必要がある。ガイダンスはあるが、freeeほど手取り足取りではない。
7. 請求書機能
両方とも請求書の作成・送信機能を標準搭載。品質に大きな差はない。freeeは「請求→入金→消込」の一気通貫が自然に流れる設計。マネーフォワードは「請求書」と「会計」がモジュールとして分かれていて、連携は問題ないが少しだけ操作ステップが多い。
ユーザータイプ別おすすめ
| あなたのタイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 簿記の知識がない副業会社員 | freee | 質問形式で確定申告が完了 |
| 簿記3級以上の知識がある | マネーフォワード | 帳簿ベースのUIが使いやすい |
| スマホだけで完結させたい | freee | スマホアプリの完成度が高い |
| 法人化を視野に入れている | マネーフォワード | 法人プランへの移行がスムーズ |
| すでにマネーフォワードMEを使っている | マネーフォワード | エコシステムの統一 |
| とにかく安くしたい | マネーフォワード | パーソナルミニが最安 |
乗り換えはできる?
できるが、やや面倒。CSVでデータをエクスポート→インポートする方法で移行可能だが、勘定科目の対応付けに手間がかかる。
おすすめ: 年度の切り替えタイミングで乗り換える。1月始まりの個人事業主なら、年末に前年のデータを確定させてから、新年に新しいソフトで始める。年度途中の移行は避けたほうがいい。
まとめ
迷ったらfreeeから始めるのがおすすめ。理由は「始めるハードルが低い」から。簿記の知識がなくても確定申告まで完了できる。
使い続けるうちに「もっと細かい分析がしたい」「帳簿をちゃんと見たい」と思ったら、そのタイミングでマネーフォワードへの乗り換えを検討すればいい。
確定申告ソフト全般の比較は確定申告ソフトおすすめランキングで、副業の確定申告の手順は副業の確定申告かんたんガイドを参考にしてほしい。
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